今日は、**「急性肺血栓塞栓症(きゅうせい・はい・けっせん・そくせんしょう)」**という病気の話をします。
現場では**「肺塞栓」、家庭では「エコノミークラス症候群」**として耳にしたことがある方が多いかもしれません。名前は同じ病気ですが、家庭で聞く「エコノミークラス症候群」は、そのごく一部の姿にすぎません。
災害の車中泊や、長時間のフライトで起こる話としては、別記事「震災Day4・車中泊で最も怖いエコノミークラス症候群」にまとめています。今日はそちらではなく、災害でも旅行でもない、ふつうの生活の続きに起きる形の話です。
家庭でいちばん見過ごされる並び方は、こういう形をしています。
「トイレに立ち上がった瞬間、急に息が苦しくなった」
数日、体調は特に悪くなかった。前の日までいつもと変わらなかった。ところが今朝、トイレに立ち上がった瞬間、あるいはお風呂からあがった瞬間、あるいは長時間座っていた席から立った瞬間に、胸を押さえてしゃがみ込んだ。
「一瞬めまいがしたのかな」「立ちくらみだと思う」——ご家族はそう受け取ります。本人も、少し休めばそのうち治まると思っています。
けれど、その一瞬に起きたことが、肺の血の通り道が急に詰まったということであれば、これは「立ちくらみ」ではありません。発症から1時間以内の突然死の、代表的な原因の一つとして、循環器と呼吸器の合同ガイドラインに書かれている病気です。
「一瞬の息苦しさ」で始まり、あっという間に呼吸不全に進むことがあります(写真はイメージです)
順番に説明します。
なお、この記事は**特定のどなたかの事案の話ではありません。**公的機関や学会が「典型的な形」として書いている内容を、救急の現場で使う順番に並べ直したものです。
先に、3つだけ
長くなるので、結論から置きます。
- 「急に息が苦しい」+「胸が痛い、あるいは重い」+「動悸」の3つがそろって、直前まで元気だった人なら、肺塞栓を必ず考えます。MSDマニュアル家庭版は「症状は突然現れることが多い」と書いており、日本循環器学会などの合同ガイドライン2017年改訂版でも呼吸困難・胸痛・失神が代表的な症状として挙げられています
- **「立ち上がった瞬間」「トイレやお風呂の直後」「席を立った瞬間」の失神は、迷ったら救急要請の側に倒してください。**同ガイドラインでは、失神は肺塞栓の初発症状のひとつとして明示されており、突然死につながる形の入口になり得ると書かれています
- **家庭でできる予防は「動く・水を飲む・足を上げる」の3つに集約されます。**厚生労働省「エコノミークラス症候群の予防のために」も、これに加えて弾性ストッキングと、リスクの高い方の場合の医師相談を挙げています。この病気は防げる病気の一つです
以下、ひとつずつ原文で確認していきます。
1. 症状——「立ち上がったら、急に息が苦しい」
私たちが呼ばれる場面、あるいは救急外来に運び込まれる場面は、資料に書かれている典型的な形でいうと、こう並びます。
家庭で起きているのは、こういうことです。
- 数日〜数週間、同じ姿勢で過ごす時間が長かった(デスクワーク、長距離移動、入院、ギプス固定、寝たきりなど)
- あるいは手術・出産・骨折のあとである
- あるいは経口避妊薬(ピル)を飲んでいる、がん治療中である、妊娠中・産後である
- そして今日、立ち上がった瞬間、動き始めた瞬間に——
- 急に息が苦しくなった
- 胸を押さえた、あるいは胸の重苦しさを訴えた
- 心臓がドキドキしている(動悸)
- 顔色が悪くなった、汗をかいた
- 意識が遠のいた、一瞬倒れた(失神)
「動かない時間」の積み重ねが、静かに材料を作ります(写真はイメージです)
MSDマニュアル家庭版「肺塞栓症」の項に、症状の順番がこう書かれています。
肺塞栓症の症状は突然現れることが多く、代表的な症状には息切れ、胸痛、意識消失(失神)などがあります。
(MSDマニュアル家庭版「肺塞栓症」)
書かれている症状は3つです。
- 息切れ(呼吸困難)
- 胸の痛み
- 失神
この3つが、家庭で「異変」として気づかれる主要な入り口です。ただし——この3つが一斉にそろって現れるわけではありません。
進み方には順番があります。同じMSDには、こう続きます。
症状の重症度は、閉塞した肺動脈の大きさ、閉塞した肺動脈の数、患者の全身状態によって異なります。
つまり、詰まった血管の太さと数で、症状の重さがまったく変わる病気だということです。細い枝が1本詰まっただけなら「なんとなく息苦しい」で済むこともあれば、太い幹(主肺動脈)が急に詰まればその場で心停止に至ることもあります。
だから、家庭で最初に見える変化は、**「息苦しさ」の程度ではなく、"急に始まったかどうか"**で判断します。前日まで元気だった人が、今朝、あるいはさっき、急に息が苦しくなった——この「急に」が、いちばん大事な情報です。
動かないことと、水を飲まないことは、同じくらい効いてきます(写真はイメージです)
「立ちくらみ」と「肺塞栓」は、どこで線が引かれるのか
高齢のご家族や、疲れの溜まった働き盛りのご家族に、立ちくらみは珍しくありません。「うちのはよく立ちくらみするから」——そう感じている方もいらっしゃると思います。
その通りです。起立性低血圧そのものは、命に関わる病気ではありません。けれど**「立ち上がった瞬間の一瞬の失神」と「肺塞栓による失神」は、家庭では区別がつきません。**そして、両者の見分けは病院でも簡単ではありません。
日本循環器学会・日本呼吸器学会・日本血管外科学会などが合同で作成した『肺血栓塞栓症および深部静脈血栓症の診断、治療、予防に関するガイドライン 2017年改訂版』は、肺塞栓の症状として次のようなものを挙げています(原文の並び方は少し違いますが、代表的なものだけ整理しました)。
- 呼吸困難(労作時に増強することが多い)
- 胸痛
- 失神
- 動悸
- 咳、血痰
- 冷や汗
- チアノーゼ(唇や指先が紫色になる)
- 頻脈(脈が速い)
(項目名と表現はガイドラインからの整理。正確な原文は同ガイドラインをご確認ください)
**上から3番目の「失神」。**これが、家庭で「立ちくらみ」と誤解されやすい形です。
つまり、"立ち上がった瞬間に一瞬倒れた"に、"息が苦しい"や"胸が重い"がわずかでも重なっていたら、それは「立ちくらみ」で済ませていい話ではないのです。
そして、この病気は若い人にも起こります。「うちはまだ40代だから」も、「うちの子はまだ20代だから」も、否定材料にはなりません。産後の女性、経口避妊薬を服用中の女性、長距離移動をした人、下肢を骨折してギプス固定中の人——年齢に関係なくリスクが上がることが、上記ガイドラインで明示されています。
2. 救急隊が現場で疑うもの
「急に息が苦しくなって、胸を押さえて座り込んだ」で私たちが呼ばれたとき、正直に言うと、この時点で傷病名を絞り込むことはできません。救急隊はエコーもCTも持っていないからです。
私たちが現場でやっているのは、「今すぐ病院に行くべきか」を外さないことだけです。頭に浮かべるのは、だいたいこのあたりになります。
- 急性肺血栓塞栓症——今日の話
- 急性心筋梗塞(こちらは別記事)
- 急性大動脈解離(こちらも別記事)
- 自然気胸(こちらも別記事)
- 急性心不全(こちらも別記事)
- 不整脈による失神(心原性失神)
- 喘息発作(こちらも別記事)
- 過換気症候群(発作性、若年女性に多い)
このなかで、放置すれば数十分〜数時間の単位で命に関わる代表格が、肺塞栓・心筋梗塞・大動脈解離・緊張性気胸の4つです。ですので、現場で「元気そうに見えるから軽い」とは、私たちは絶対に言いません。
肺塞栓のやっかいなところは、**「元気そうに見える瞬間が挟まる」**ことです。太い血管が急に詰まって症状が出たあと、体が代償して一時的に落ち着いたように見える時間帯があります。ご家族が「もう大丈夫みたい」と判断されて救急を辞退される——これが、いちばん怖い場面です。
"落ち着いたように見える"の裏で、もう一度飛ぶ準備が進んでいることがあります(写真はイメージです)
だから、現場で私たちが家族に聞くのは、病名を当てるための質問ではなく、時間と状況の質問です。
- **いつから息が苦しいか。**きっかけは何か(立ち上がった、トイレ、入浴後、車から降りた など)
- 胸のどこが、どんな痛みか(左胸、みぞおち、背中に抜ける、深呼吸で強くなる など)
- 失神したか。何秒くらいか。前後に何か覚えているか
- 足のむくみ・痛みはあるか(片方だけ、ふくらはぎが張る、赤くなっている など)
- 最近、長時間の同じ姿勢はあったか(フライト、車、デスク、寝込み など)
- 最近、手術・出産・入院・骨折はあったか
- 服用中の薬(経口避妊薬、ホルモン補充療法、抗がん剤、ステロイドは特に)
- がん治療中か、あるいは治療歴があるか
- 家族に若くして突然亡くなった方がいるか(遺伝性の血栓素因)
このうち**「足の症状」と「同じ姿勢の時間」と「服用中の薬」**は、あとで病院がいちばん必要とする情報です。
お薬手帳は、必ず持っていきます(写真はイメージです)
もうひとつ、現場で必ず測る数字があります。
- 血圧(詰まりが太いと下がる)
- 脈拍(速くなる。100を超えることが多い)
- SpO2(酸素の飽和度。90を切ることがある)
- 呼吸数(速くなる。1分間に20回を超えることが多い)
この4つのうち、SpO2の低下と、脈拍が速いことの2つがそろっていると、私たちは搬送を急ぎます。血圧が下がっていれば、なおさらです。
そして、**ご家族から見て「なんかいつもと違う」と感じる場合、その感覚は当てになります。**この病気は、本人が「もう大丈夫」と言うことがあります。それでも、家族の「いつもと違う」のほうを、私たちは信じます。
3. 病院で行われる検査
同ガイドラインを読み合わせると、肺塞栓が疑われたときに病院で行われる検査は、だいたい次の順番になります。
- 診察(呼吸音、心音、下肢の左右差)
- 血圧・脈拍・SpO2・呼吸数の連続監視
- 心電図(右心負荷のパターンが出ることがある)
- 胸部レントゲン(他の病気を除外するために)
- 血液検査(D-ダイマーが有名。凝固の目安になる)
- 胸部造影CT(肺動脈造影CT/CTPA——多くの施設で決め手になる検査)
- 心エコー(右心の負荷を見る)
- 下肢静脈エコー(血栓の元がふくらはぎにあるかを見る)
MSDマニュアル家庭版は「診断は通常、CT肺血管造影またはVQスキャンによって行われます」と書いています。
肺のCTと同じくらい、足のエコーが決め手になります(写真はイメージです)
造影CTについて、もう少しだけ書いておきます。造影剤を静脈から入れて撮ると、肺の動脈のなかに詰まっている血栓の位置と大きさが映ります。ここが決定的です。太い幹(主肺動脈)が詰まっているか、細い枝の1本が詰まっているか——どこにどれくらい詰まっているかで、治療の方針が変わります。
D-ダイマーという血液検査は、名前だけ聞き覚えのある方もいらっしゃると思います。これは血液のなかで、**「固まった血のかたまり(フィブリン)が溶けたときに出るかけら」**を測る検査です。値が上がっていれば「体のどこかで固まった血が溶けている可能性」を示唆します。ただし、手術後や妊娠中、悪性腫瘍のある方では、肺塞栓でなくても値が上がることがありますので、この検査単独では確定にはなりません。CTと合わせて判断されます。
4. 傷病名は「急性肺血栓塞栓症」でした
検査でこの形が見つかったとき、つく傷病名が**「急性肺血栓塞栓症」**です。
呼び方について、ひとことだけ整理します。
- 「急性肺血栓塞栓症」:医学的な正式名称。肺の動脈が「血栓(血のかたまり)」で詰まっている状態
- 「肺塞栓症」:家庭でよく耳にする言い方。上とほぼ同じ意味で使われる
- 「エコノミークラス症候群」:飛行機のエコノミー席で起こったことから広まった通称。同じ病気だが、旅行や災害の車中泊だけで起こる病気ではありません
- 家庭ではどれも耳にします。病院で「肺塞栓ですね」と言われても「エコノミークラス症候群です」と言われても、指しているものはほぼ同じと思ってください
そして、ここからがこの記事でいちばん伝えたいところです。この病気は、詰まった血管の太さと、体の反応で、扱いがまったく変わります。
軽症〜中等症(血圧が保たれている場合):
- 抗凝固療法(ヘパリンの点滴から始めることが多い)
- 落ち着いたら内服薬(DOAC またはワルファリン)に切り替え
- 通常は数か月〜半年以上、内服を続ける
- 弾性ストッキングの併用
重症(血圧が下がっている、あるいはショック状態):
- 血栓溶解療法(血栓を溶かす薬を点滴する)
- カテーテル治療(詰まった血栓を吸引する、あるいは砕く)
- 外科手術(血栓摘除術)
- **ECMO(体外式膜型人工肺)**が必要になることもある
重症になると、点滴と機械の力で心臓と肺を代わりに支えます(写真はイメージです)
MSDマニュアル家庭版は、この違いをこう書いています。
大きな塞栓では、突然、生命を脅かす症状が起こる場合があり、直ちに治療しなければ死に至ることがあります。
**「生命を脅かす」。**MSDが家庭版でこの言葉を使う病気は、そう多くありません。
もうひとつ、時間の話です。日本循環器学会などの合同ガイドライン2017年改訂版では、肺塞栓は発症から1時間以内の突然死の主要原因の一つとして位置づけられています。「明日、病院で診てもらおう」ではないのです。
ですので、救急隊が現場で「息が苦しくなったのは何時か」を聞き、「立ち上がったときか、動いた瞬間か」を聞き、「足のむくみはあるか」を聞くのは、記録のためではありません。病院がその情報を元に、"太い血管が詰まっているか"を最初に外さないためです。
5. 急性肺血栓塞栓症とは——「肺で起きているのに、心臓が止まる」病気
そもそも何が起きているのか。整理して書きます。
肺塞栓の**「元」**は、多くの場合、足の深いところの静脈にできた血のかたまり(深部静脈血栓症、DVT)です。ふくらはぎの奥、あるいは太もも、あるいは骨盤の中の静脈にできた血のかたまりが、あるときはがれて心臓へ流れ、心臓の右側を通り抜けて肺の動脈で詰まる——これが典型的な経路です。
なぜはがれるか。多くは、姿勢が変わった瞬間です。長く座っていた席から立ち上がる、寝ていたベッドから起き上がる、トイレでいきむ、シャワーを浴びる——それまで動かなかった足の血が動き始めた瞬間に、静脈の壁にできていたかたまりがはがれます。
そして、**心臓は困ります。**肺で急に血が通れなくなると、心臓の右側は、その血を送り出せずに膨らみます。心臓が肺に血を送れなくなると、心臓の左側に血が返ってこない——だから全身に血が回らなくなります。血圧が下がり、意識が遠のき、脳と心臓に血が届かなくなります。
**「肺で起きているのに、止まるのは心臓のほう」。**これが、この病気の最大の特徴です。
血のかたまりができやすくなる背景は、大きく3つに整理されます。ドイツの病理学者ウィルヒョウが19世紀に整理した3要素として、今でも医学教科書に載っています。
- 血流の停滞(長時間の同じ姿勢、寝たきり、ギプス固定など)
- 血管の壁の傷害(手術、外傷、留置カテーテル、静脈炎など)
- 血が固まりやすい状態(がん、妊娠・産後、経口避妊薬、脱水、遺伝性の血栓素因など)
(原因の分類は、日本循環器学会などの合同ガイドライン、および内科・外科の標準教科書で共通です。ここに挙げたのは代表的なもので、すべてではありません)
家庭で覚えていただきたいのは、この3つのどれかにあてはまる状態が続いた人は、リスクが上がるということです。
- 骨折してギプス固定になった祖父
- 手術のあとに数日ベッドで過ごした父
- 出産後1〜2週間の家族
- 抗がん剤治療中の家族
- 経口避妊薬(ピル)を飲んでいる方
- ホルモン補充療法を受けている方
- 長距離のフライトや、車での長距離移動があった方
- 感染症で数日寝込んだ方(コロナ後の血栓症は別記事にまとめています)
- 圧迫骨折や体調不良で1か月動けなかった方(別記事)
これらの状態が「終わったあと、動き始めた最初の数日」が、いちばん危ない期間になります。「もう大丈夫」と本人も家族も感じ始めた頃——そこにこの病気は隠れています。
6. 避けるには——「動く・水を飲む・足を上げる」の3つを見る
正直に書きます。**肺塞栓そのものを完全に予防する方法は、参照した公的資料には書かれていません。**遺伝性の素因も、悪性腫瘍も、手術・出産も、避けようがないものだからです。
ただ、深部静脈血栓症の発生を減らすことは、肺塞栓の入口をひとつ減らすことにはなります。ここは、複数の公的資料が共通して書いています。
厚生労働省「エコノミークラス症候群の予防のために」のリーフレット、および日本循環器学会などの合同ガイドラインの生活指導の章には、家庭でできることとして、こういうことが並びます(表現は要約です。正確な原文は各資料でご確認ください)。
- こまめに足を動かす(つま先立ちの上下、ふくらはぎのマッサージ、足首を回す)
- 1〜2時間おきに立ち上がる/少し歩く
- 水分を十分にとる(アルコールとカフェインは利尿作用があるので控えめに)
- ゆったりした服装で過ごす(下着や靴下できつく締めない)
- 就寝時など長時間動かない場面では足を軽く高くする
- リスクの高い方は、医師と相談のうえ弾性ストッキングを使う
「当たり前」に見えるかもしれませんが、**この当たり前が抜けていくのが、"忙しい時期"と"体調を崩したあとの数日"**です。
- 締切前で、椅子から立たない日が続いている
- 帰省や旅行の車移動で、休憩を取らずに走り続けた
- 感染症で数日寝込んで、ようやく起きられるようになった
- 手術のあと、退院してすぐは大人しくしていた
- 産後の入院中は病棟の廊下を歩いていたが、退院してから家で座っている時間が長い
これが重なると、ふくらはぎの奥に血がよどみ、そこに血が固まる材料がそろいます。固まった血が、姿勢が変わった一瞬にはがれます。
ふくらはぎに、静かに材料がたまっていきます(写真はイメージです)
そして、この病気で**特に注意していただきたいのは、飛行機やバスの長距離移動と、術後・産後の"動き始めの数日"**です。厚生労働省のリーフレットには、次のようなことが書かれています(表現は要約)。
- 飛行機・車・バスなどで長時間座り続ける場合は、1〜2時間おきに足を動かすか、通路を歩く
- 水分をこまめに取り、アルコールを控える
- 足を組んだまま長時間座らない
- ゆるめの靴を選ぶ
- 弾性ストッキングは、リスクの高い方には有効
一方で、**弾性ストッキングは万能ではありません。**下肢の動脈疾患のある方や、皮膚のトラブルのある方には向かないこともあります。すでに深部静脈血栓症があると分かっている方の急性期には、使い方に注意が必要とされています。購入前に、かかりつけの医師や薬剤師に相談してから使うのが安全です。
もう一点だけ。**「疲れが取れないから」と、家族が独自の判断でマッサージ機を長時間かけるのは避けてください。**ふくらはぎに血栓ができているかもしれない状態で強くもむと、その血栓を無理にはがす方向に働くことがあります。急に息苦しさや胸の痛みが出たら、マッサージを中止して救急要請の側に倒してください。
迷ったときに、まずかけられる番号があります(写真はイメージです)
数えはじめるのは、病院に着いた時刻ではなく、息が苦しくなった時刻です(写真はイメージです)
「いつもと違う」と感じたのが、いちばん確かな情報です(写真はイメージです)

