「せきは、そんなにひどくないんです」——見るのは音ではなく、飲めているかどうか。傷病名は「RSウイルスによる細気管支炎」でした
家族を守る

「せきは、そんなにひどくないんです」——見るのは音ではなく、飲めているかどうか。傷病名は「RSウイルスによる細気管支炎」でした

赤ちゃんのせきがひどいかどうかより、飲めているかどうか。厚生労働省のRSウイルス感染症Q&Aは受診の目安を『呼吸が苦しそう、食事や水分摂取ができない時』と書いています。そして同じQ&Aが『生後1か月未満の児が…突然死に繋がる無呼吸発作を起こすことがあります』とも書いています。傷病名は「RSウイルスによる細気管支炎」。総務省消防庁のリーフレット『救急車を上手に使いましょう』のこどもページには、顔・胸・頭・おなかと並んで『生まれて3カ月未満の乳児』という年齢そのものの欄があり、その欄の項目は『乳児の様子がおかしい』ただ一つです。現役救急救命士が公的資料の原文で解説します。

今朝の記事では、ふるえが止まったほうが危ない低体温症を書きました。症状が消えるほうが悪化している、という形の病気でした。

夕方の今日は、同じ「症状が目立たないほうが危ない」形を、まったく別の場所で見ます。

生後数か月の赤ちゃんの、呼吸です。

そしてこの話には、家族がいちばん誤解しやすい物差しがあります。

せきの音の大きさです。

夜、静かな部屋のベビーベッド 音が小さいほうが軽い、とは限りません(写真はイメージです)

1. 症状——「かぜだと思っていました」

はじめにお断りしておきます。**これは特定のどなたかの事案の話ではありません。**公的資料に書かれている典型的な症状の並び方を、家庭で見える形に置き直したものです。

典型的には、こういう順番で進みます。

1日目。ただの鼻かぜに見えます。

鼻水が出ます。くしゃみをします。熱は出ないこともあります。せきも、出たとしても軽いものです。

MSDマニュアル家庭版は、細気管支炎の始まりをこう書いています。

細気管支炎は、かぜと同じ症状(鼻水、くしゃみ、微熱、軽いせき)で始まります。

(MSDマニュアル家庭版「細気管支炎」)

上の子がいる家庭なら、上の子も同じように鼻をすすっていることがあります。年長児や大人が同じウイルスをもらっても、たいていは軽いかぜで終わります。

2日目から3日目。呼吸が変わります。

ここが分かれ目です。同じ資料が続けてこう書いています。

数日たつと、呼吸が困難になり、呼吸が速くなり、せきがひどくなることがあります。通常は、息を吐くときに高い音が聞こえます(呼気性喘鳴)。

(同)

ただし——ここからが大事なところです。

同じ資料は、その直後にこう書いています。

たいていの場合、症状は軽いです。呼吸がやや速くなって、ひどい鼻づまりを起こす場合もありますが、それでも元気で、機嫌はよく、しっかり食べます。

(同)

つまり、**「呼吸が少し速い」「鼻がつまっている」だけでは、まだ軽いほうに入ります。**では重いほうは何が違うのか。

症状が悪化すると、呼吸が速く、浅くなり、鼻の穴を膨らませて呼吸のための筋肉をいっぱいに使います。むずかったり、ぐずったりし、嘔吐して水分をとれなくなるため脱水になることがあります。通常は発熱がありますが、ない場合もあります。

(同)

読み比べていただくと分かります。軽いほうと重いほうを分けているのは、せきの音ではありません。

  • 元気か、機嫌はどうか
  • しっかり飲めているか
  • 呼吸が「速く、浅く」なっていないか
  • 鼻の穴を膨らませて、体じゅうの筋肉で呼吸していないか

そして、「通常は発熱がありますが、ない場合もあります」。熱がないことは、安心の材料になりません。

哺乳瓶を用意する手元 一回にどれだけ飲めたか。それが家庭で取れるいちばん確かな数字です(写真はイメージです)

寝ている赤ちゃんの足元 熱の数字より、呼吸のようすと飲めた量です(写真はイメージです)

2. 現場で、私たちが考えていること

赤ちゃんの呼吸で呼ばれたとき、私たちが最初に見るのは、泣き声でも、せきでもありません。

胸と、おなかと、鼻です。

  • 一分間に何回、胸が上下しているか
  • 息を吸うとき、肋骨の間や、みぞおちがへこんでいないか
  • 鼻の穴が、息を吸うたびに開いていないか
  • 唇や口のまわりの色

MSDマニュアル プロフェッショナル版は、この状態をこう書いています。

一部の患児では,頻呼吸,陥没呼吸,および喘鳴様または乾性発作の咳嗽(hacking cough)を特徴とする進行性に増強する呼吸窮迫がみられる。

(MSDマニュアル プロフェッショナル版「細気管支炎」)

「陥没呼吸(かんぼつこきゅう)」というのは、息を吸うときに、肋骨の間やみぞおち、鎖骨の上あたりが内側にへこむことです。空気が入りにくいぶん、余計な力を使って吸っている証拠です。

そして、同じ資料に、現場でいちばん怖い一文があります。

乳児では頻呼吸および陥没呼吸はあるものの初めは重症感はなく呼吸窮迫も起こしていないようにみえるが,感染が進行するにつれて徐々に嗜眠傾向が出てくることがある。

(同)

「初めは重症感はなく…ようにみえる」。

呼吸は速い。へこんでもいる。でも、機嫌はそこそこ悪くないし、泣きもする。だから「まだ大丈夫」に見える。そこから、だんだんぐったりしてくる——という順番です。

家族が「思ったより元気そうだったので」とおっしゃるのは、見落としではありません。そう見える病気だ、と教科書のほうに書いてあります。

大人の手が赤ちゃんの手を包んでいる 触れれば分かることがあります。冷たさ、汗、力の入り方(写真はイメージです)

3. 病院で確かめること——数字は指先から出ます

病院で最初に行われるのは、多くの場合、大がかりな検査ではありません。

MSDマニュアル家庭版は、診断の項目をこう並べています。

医師による評価/パルスオキシメトリー/ときに粘膜スワブまたは胸部X線検査

(MSDマニュアル家庭版「細気管支炎」)

パルスオキシメーターは、指や足の指に挟んで血液中の酸素の値(SpO2)を測る機械です。当ブログでは高齢者のSpO2低下の記事でも扱いました。

鼻の奥をぬぐう検査でRSウイルスかどうかを調べることもありますが、プロフェッショナル版は必須ではないという立場を明記しています。

鼻腔洗浄液,鼻腔吸引物,または鼻腔拭い液を用いて行うRSV迅速抗原検査は,診断に有用であるが,一般に必須ではない

(MSDマニュアル プロフェッショナル版「細気管支炎」)

**「ウイルスの名前を突き止めること」と「いま呼吸が足りているかを確かめること」は別の作業です。**そして急ぐのは後者のほうです。

4. 傷病名は「RSウイルスによる急性細気管支炎」でした

細気管支炎(さいきかんしえん)

肺の奥、気管支がどんどん枝分かれしていった先の、いちばん細い管(細気管支)に炎症が起きて、腫れて、空気の通り道が狭くなる病気です。

プロフェッショナル版の定義はこうです。

細気管支炎は,生後24カ月未満の乳児が罹患する下気道の急性ウイルス感染症である。

(同)

そして原因のトップが、RSウイルスです。

5. RSウイルスとは——2歳までに、ほぼ全員がかかります

厚生労働省の「RSウイルス感染症に関するQ&A」から引きます。

RSウイルス感染症(respiratory syncytial virus infection)は、RSウイルスの感染による呼吸器の感染症です。(中略)何度も感染と発病を繰り返しますが、生後1歳までに半数以上が、2歳までにほぼ100%の児がRSウイルスに少なくとも1度は感染するとされています。

(厚生労働省「RSウイルス感染症に関するQ&A」Q1)

**2歳までに、ほぼ100%。**特別な病気ではありません。多くの子が、多くの家庭が、必ず一度は通ります。

問題は、通り方に幅があることです。同じQ&Aが、その幅を数字で書いています。

初感染乳幼児の約7割は、鼻汁などの上気道炎症状のみで数日のうちに軽快しますが、約3割では咳が悪化し、喘鳴、呼吸困難などが出現します。

(同 Q4)

7割は鼻かぜで終わります。3割は下に降りてきます。

そして、重くなりやすい月齢がはっきり書かれています。

RSウイルスの初回感染時には、より重症化しやすいといわれています。特に生後6ヶ月以内にRSウイルスに感染した場合には、細気管支炎、肺炎など重症化する場合があります。

(同 Q1)

感染によって重症化するリスクの高い基礎疾患を有する小児(特に早産児や生後24か月以下で心臓や肺に基礎疾患がある小児、神経・筋疾患やあるいは免疫不全の基礎疾患を有する小児等)や、生後6か月以内の乳児への感染には特に注意が必要です。

(同 Q5)

MSDマニュアル プロフェッショナル版も、月齢のピークを同じ方向で書いています。

大半は生後24カ月未満の小児に発生し,生後2カ月から6カ月の乳児で発生率が最も高い。

(MSDマニュアル プロフェッショナル版「細気管支炎」)

日本小児科学会も、年齢による重さの違いを、こう書いています。

発熱、鼻汁、咳嗽、喘鳴。年長児や成人では、軽いかぜ症状ですむ場合も多いが、乳児早期に感染した場合は急性細気管支炎や肺炎となり、呼吸困難から人工呼吸管理を要することもある。

(日本小児科学会 予防接種・感染症対策委員会「学校、幼稚園、認定こども園、保育所において予防すべき感染症の解説」2026年4月2日改訂・RSウイルス感染症の項)

同じウイルスで、同じ家の中で、大人は「軽いかぜ」、乳児は「人工呼吸管理」——それがこの病気の幅です。

日本国内の入院の様子については、厚生労働省の審議会(予防接種・ワクチン分科会 ワクチン評価に関する小委員会)の資料に、研究報告のまとめがあります。

レセプトデータの研究において、小児においては、受診は2歳未満で多く発生し、特に生後6か月未満〜1歳未満の年齢で入院の発生が多く、1歳未満においては、入院患者の約1割は人工呼吸器の使用が必要という報告がある。 多施設の小児科病棟における前向き観察研究では、全入院患者(811例)のうち、人工呼吸器装着は3%(25例)、死亡は0.6%(5例)に発生したという報告がある。

(厚生労働省 第27回 厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会 予防接種基本方針部会 ワクチン評価に関する小委員会 資料1-1/2024年9月4日 p.18)

**「入院した1歳未満の赤ちゃんの約1割は人工呼吸器」**という数字は、外来に来る子ども全体の話ではありません。入院した子のなかの割合です。読み違えないでください。それでも、この病気が行き着く先がどこかは、はっきり示しています。

そして治療について。厚生労働省Q&Aは、はっきりこう書いています。

RSウイルス感染症には特効薬はありません。治療は基本的には対症療法(酸素投与、点滴、呼吸管理など症状を和らげる治療)を行います。

(厚生労働省 Q&A Q8)

**薬でウイルスを消すのではなく、呼吸と水分を支えて、通り過ぎるのを待つ病気です。**だからこそ、「呼吸が足りているか」「飲めているか」が、そのまま治療の中身になります。

落ち着いた診察室 酸素と点滴。支えるための治療です(写真はイメージです)

6. いちばん危ない形は、せきもゼーゼーもありません

ここが、この記事でいちばんお伝えしたいところです。

厚生労働省のQ&Aは、Q4の最後に、こう書いています。

重篤な合併症として注意すべきものには、無呼吸発作、急性脳症等があります。生後1か月未満の児がRSウイルスに感染した場合は、非定型的な症状を呈するために診断が困難な場合があり、また突然死に繋がる無呼吸発作を起こすことがあります。

(厚生労働省「RSウイルス感染症に関するQ&A」Q4)

「非定型的な症状を呈するために診断が困難」。

医師が診ても分かりにくい、と国の資料が書いています。家族が分からないのは当然です。

ベビーベッドで眠っている 眠っているのか、呼吸が止まっているのか。生後間もない時期は、そこが見分けにくい(写真はイメージです)

MSDマニュアル プロフェッショナル版は、その順番まで書いています。

低月齢乳児(2カ月未満)および早産児では反復性の無呼吸発作の後,無呼吸が消失し,24~48時間かけて,より典型的な細気管支炎の症状と徴候が現れる場合がある。

(MSDマニュアル プロフェッショナル版「細気管支炎」)

読み違えないでください。先に来るのが無呼吸で、せきやゼーゼーは、そのあと24〜48時間かけて出てくることがある、と書いてあります。

家庭版も、同じことを書いています。

早産児や生後2カ月未満の乳児では、呼吸が短時間止まることがあります(無呼吸)。

(MSDマニュアル家庭版「細気管支炎」)

「せきが出ていないから、まだ呼吸器の病気じゃない」は、この月齢では成り立ちません。

さらに、MSDマニュアル家庭版の「RSウイルス感染症」のページには、もっと広い月齢で、もっと直接的に書かれています。

生後6カ月未満の乳児では、RSウイルス感染の最初の症状として無呼吸(一定時間だけ呼吸が止まること)がみられることがあります。

(MSDマニュアル家庭版「RSウイルス感染症とヒトメタニューモウイルス感染症」)

「最初の症状として」。

整理します。無呼吸が起こりうる月齢は、資料によって書き方が違います。

資料 月齢
厚生労働省 Q&A(Q4) 生後1か月未満
MSDマニュアル 家庭版・プロフェッショナル版「細気管支炎」 早産児および生後2カ月未満
MSDマニュアル 家庭版「RSウイルス感染症」 生後6カ月未満

**どれか一つに丸めないでください。**狭いほうに合わせると、外れたときに取り返しがつきません。そして3つのうちいちばん広い「生後6カ月未満」は、厚生労働省が「特に注意が必要」としている月齢(Q5)と、ぴったり重なります。

7. 消防庁のリーフレットには、「年齢」そのものの欄があります

総務省消防庁の『救急車を上手に使いましょう』(令和7年12月発行)は、「すぐに119番」の症状を、おとな・高齢者・こども(15歳以下)の3ページに分けて、体の部位ごとの欄で並べたリーフレットです。

こどものページのの欄には、こう書かれています。

● 激しい咳やゼーゼーして呼吸が苦しそう ● 呼吸が弱い

(総務省消防庁『救急車を上手に使いましょう』こども(15歳以下)のページ「胸」欄)

**「激しい咳やゼーゼー」と「呼吸が弱い」が、同じ欄に並んでいます。**強い側と弱い側の両方が、同じ「すぐに119番」に入っています。

顔の欄には、こうあります。

● くちびるの色が紫色 ● 顔色が明らかに悪い

(同・こどものページ「顔」欄)

そして——このリーフレットのこどものページには、顔・胸・頭・おなか・手足と並んで、もう一つ欄があります。

生まれて3カ月未満の乳児 ● 乳児の様子がおかしい

(同・こどものページ)

今回、PDFの文字を座標ごと取り出して確認しました。「生まれて3カ月未満の乳児」は、注釈でも補足でもなく、「顔」「胸」「頭」「おなか」と同じ見出しの位置に置かれた一つの欄です。そして、その欄に入っている項目は「乳児の様子がおかしい」ただ一つ。

症状名が、一つも書かれていない欄です。

おとなのページにも、高齢者のページにも、こういう欄はありません。今回、全9ページの文字を機械的に検索しましたが、「カ月」「乳児」という語が出てくるのは、この5ページ目だけでした。年齢そのものが「すぐに119番」の項目になっているのは、この一つだけです。

ついでに、全9ページで0件だった語も書いておきます。**「無呼吸」「哺乳」「ミルク」。**この記事でここまで書いてきた、乳児の呼吸の見かたに関わる言葉は、リーフレットには一つも載っていません。

だからこそ、消防庁は生後3か月未満について症状を列挙するのをやめて、「様子がおかしい」の一言にしたのだと読めます。列挙できないものを、家族に列挙させないための欄です。

意味するところは、はっきりしています。

生後3か月未満の赤ちゃんについては、「どんな症状が出たら」を家族が判断しなくていい——国のリーフレットは、そう作られています。

窓辺の静かな夜の光 迷う時間そのものを、この欄は減らしてくれます(写真はイメージです)

8. 受診の目安は、国が2つに絞って書いています

では、生後3か月を過ぎた赤ちゃんはどうか。

厚生労働省のQ&Aには、そのものずばり「受診の目安」という項目があります。

**機嫌がよく、辛そうでなければ、慌てずに様子をみたり、かかりつけ医にご相談ください。ただし、呼吸が苦しそう、食事や水分摂取ができない時は医療機関への受診をご検討ください。**受診を迷った場合や夜間・休日の場合は、こどもの救急などの関係Webサイトを参照したり、#8000(こども医療相談)にご相談ください。

(厚生労働省「RSウイルス感染症に関するQ&A」Q7)

短い文ですが、判断の軸が2つに絞られています。

  1. 呼吸が苦しそうか
  2. 食事や水分摂取ができるか

せきの回数も、せきの音も、熱の高さも、この目安には入っていません。

MSDマニュアル家庭版が入院を要する状態として挙げているのも、ほぼ同じ並びです。

呼吸困難が悪化したり、皮膚の色が青色や灰色がかった色に変わったり、疲労や脱水症状が現れたりした場合は入院させる必要があります。

(MSDマニュアル家庭版「細気管支炎」)

**呼吸/色/脱水。**やはり、せきの音ではありません。

赤ちゃんの「食事や水分摂取ができない」は、家庭では授乳や哺乳の量と回数として現れます。

  • 一回に飲む量が、いつもよりはっきり少ない
  • 飲みはじめても、途中で離してしまう(息が続かないと、飲みつづけられません
  • おしっこ(おむつの重さ・回数)がはっきり減った

飲めなくなる理由は、食欲の問題ではありません。赤ちゃんは、飲むあいだ息を止めるのに近いことをしています。呼吸に余裕がなくなると、飲むほうが先に削られます。だから「飲めない」は、消化の話ではなく呼吸の話として読んでください。

MSDマニュアル プロフェッショナル版も、脱水をこの順番で書いています。

嘔吐と経口摂取量の減少により脱水が起こる場合がある。呼吸は,疲労に伴いさらに浅く非効率的になり,呼吸性アシドーシスに至ることがある。

(MSDマニュアル プロフェッショナル版「細気管支炎」)

**疲れると、呼吸は激しくなるのではなく「浅く」なります。**消防庁リーフレットの「呼吸が弱い」が、そのまま「すぐに119番」に入っている理由です。静かになったことは、良くなった証拠ではありません。今朝の低体温症の記事と、まったく同じ形です。

そして、なぜ乳児の呼吸をここまで気にするのか。その答えが、『救急蘇生法の指針2025(市民用)』にあります。

乳児の場合にも、少なくとも胸骨圧迫を行うことが前提です。そのうえで、乳児では呼吸の状態が悪くなったことが原因で心停止に至ることが多いため、できるかぎり人工呼吸も組み合わせた心肺蘇生を行うことが望ましいと考えられています。

(『改訂7版 救急蘇生法の指針2025(市民用)』p.42「参考 乳児に対する一次救命処置」)

**大人は心臓が止まって呼吸が止まる。乳児は、呼吸が悪くなって心臓が止まる。**順番が逆です。だから乳児では、呼吸そのものが、そのまま命の指標になります。

9. 9月の流行——今年は低い。それは「これから増えない」とは別の話です

RSウイルス感染症は、全国の小児科定点医療機関から毎週報告されています。国立健康危機管理研究機構(JIHS)が公開しているIDWR速報データから、自分で数字を拾いました。

2026年第34週(8月17日〜8月23日)の全国の報告数は1,090件、定点当たり0.49です(2026年8月26日作成、9月1日掲載。9月2日時点でこれが最新週です)。

2026年のここまでの推移は、こうなっています。

定点当たり
第19週(5月上旬) 0.27
第28週(7月上旬) 0.44
第32週(8月上旬) 0.64
第33週 0.51
第34週(8/17〜8/23) 0.49

(IDWR速報データ 2026年第34週「疾病毎定点当たり報告数〜過去10年間との比較〜」より当方作成)

春に下がりきったあと、夏に少し戻して、いまは横ばい——という形です。第32週の0.64を境に、第33週・第34週と2週続けて下がっています。

**そして、正直に書いておきます。今年はここまで、流行としては低い年です。**同じ表で各年の第34週を並べると、こうなります。

第34週の定点当たり
2018年 1.34
2019年 1.37
2020年 0.03
2021年 2.08
2022年 1.24
2023年 0.64
2024年 0.56
2025年 0.77
2026年 0.49

(同)

新型コロナで極端に減った2020年を除けば、この表に載っている年のなかでいちばん低い水準です。「今年は流行している」とは書けません。

では、これから9月にかけてどうなるのか。同じ表で過去10年の「第34週」と「第37週(9月中旬)」を並べると、年によって向きが逆になります。

第34週 第37週
2018年 1.34 2.46
2019年 1.37 3.45
2021年 2.08 1.11
2023年 0.64 0.40
2024年 0.56 0.60
2025年 0.77 1.65

(同)

**増えた年もあれば、減った年もあります。**去年(2025年)は0.77から1.65へ、9月のあいだにおよそ2倍になり、その水準が10月まで続きました。2018年・2019年も9月に増えています。一方、2021年・2023年は9月に減っています。

つまり、「今は低い」ことと「これから増えない」ことは別だ、というのが、この表から言えることのすべてです。「8月が過ぎたから終わり」とは言えません。

日本小児科学会も、時期を固定していません。

以前は秋・冬季期を中心に流行していたが、近年、流行が早まり、春季〜夏季に流行が始まることが多くなっている。毎年流行時期が変化し、地域によって異なる。

(日本小児科学会「学校、幼稚園、認定こども園、保育所において予防すべき感染症の解説」2026年4月2日改訂)

**「毎年流行時期が変化し、地域によって異なる」。**カレンダーで身構える病気ではない、ということです。

厚生労働省Q&Aも、流行時期を断定していません。

RSウイルス感染症は、近年は夏から増加傾向となり秋にピークがみられていました。一方、2021年以降は春から初夏に継続した増加がみられ、夏にピークがみられています。今後の発生動向について、さらなる注意が必要です。

(厚生労働省「RSウイルス感染症に関するQ&A」Q2)

ここで一つ、注意していただきたいことがあります。

MSDマニュアルは、細気管支炎の流行時期をこう書いています。

細気管支炎の大半は冬に発生する。北半球では,発生率のピークは12月から2月である。

(MSDマニュアル プロフェッショナル版「細気管支炎」)

**日本の実際の報告データと、食い違っています。**MSDマニュアルは北半球全体の一般的な記述で、根拠として引かれているのも海外の論文です。**日本の流行時期については、日本の発生動向調査のほうを見てください。**海外の教科書に「冬の病気」と書いてあることが、9月の日本で油断する理由にはなりません。

ベビーカーで眠っている 人の集まる場所と、赤ちゃんとの距離(写真はイメージです)

10. 避けるには——うつす側は、たいてい元気です

RSウイルスの感染経路について、厚生労働省Q&Aはこう書いています。

RSウイルスは主に接触感染と飛沫感染で感染が広がります。(中略)RSウイルスは、麻疹ウイルスや水痘ウイルスの感染経路である空気感染はしないと考えられています。

(同 Q3)

そして、対策の前に、誰が持ち込むかが名指しで書かれています。

RSウイルス感染症の感染経路は接触感染と飛沫感染で、**発症の中心は0歳児と1歳児です。**一方、再感染では感冒様症状又は気管支炎症状のみである場合が多いことから、RSウイルス感染症であるとは気付かれていない年長児や成人が存在しており、症状がある場合、可能な限り乳幼児との接触を避けることが乳幼児の発症予防に繋がります。

(同 Q6)

**上の子の鼻かぜ。おとなの軽い咳。**それが、赤ちゃんにとっては別の重さになります。「気付かれていない年長児や成人が存在しており」という一文は、家庭内での距離の取り方を考えるときの根拠になります。

具体策も、同じQ&Aに書かれています。

接触感染対策としては、子どもたちが日常的に触れるおもちゃ、手すりなどはこまめにアルコールや塩素系の消毒剤などで消毒し、流水・石鹸による手洗い、またはアルコール製剤による手指衛生が重要です。 飛沫感染対策としては、鼻汁、咳などの呼吸器症状がある場合はマスクが着用できる年齢の子どもや大人はマスクを使用することが大切です。

(同 Q6)

**「マスクが着用できる年齢の」**という限定に注意してください。赤ちゃん本人にマスクはできません。守るのは、まわりの側です。

保育の場については、日本小児科学会が具体的な方法を一つ挙げています。

流行期、保育所では乳児と1歳以上のクラスの互いの交流を制限することで、重症化しやすい乳児への感染を予防できることもある。

(日本小児科学会「学校、幼稚園、認定こども園、保育所において予防すべき感染症の解説」2026年4月2日改訂)

家庭でも、考え方は同じです。上の子と赤ちゃんを完全に引き離すことはできませんが、「上の子が鼻をすすっている数日間だけ、寝る場所を分ける」くらいはできます。

ちなみに、『救急蘇生法の指針2025(市民用)』にも、この考え方が一行だけ載っています。

また、百日咳、RSウイルス、風疹などは、妊娠中に母親がワクチンを接種することで、生まれてくる子どもを感染症から守ることができる場合もあります。

(『改訂7版 救急蘇生法の指針2025(市民用)』p.19「Ⅳ 突然の心停止を防ぐために」4)ワクチンで防げる感染症)

救命の指針が、ワクチンの章でRSウイルスに触れている——それだけ、乳児の呼吸に直結するということです。

そしてもう一つ、2026年度から制度が変わりました。

2026年度から、妊婦の方へのRSウイルスワクチンの予防接種が、予防接種法に基づく定期接種の対象になりました。 RSウイルスワクチンを妊娠中に接種することで、乳幼児の肺炎・細気管支炎の主要な原因である、RSウイルスの感染を防ぐことができます。

(同 Q6)

厚生労働省の予防接種のページによれば、対象は接種時点で妊娠28週0日から36週6日までの方で、その期間に1回接種します。赤ちゃんに打つのではなく、生まれる前にお母さんに打って、赤ちゃんに抗体を渡すという考え方のワクチンです。

同ページによれば、予防効果は生後90日までで6割程度、生後180日までで5割程度。重症化を防ぐ効果は、生後90日までで8割程度、生後180日までで7割程度とされています。

いま妊娠中のご家族がいらっしゃる場合は、「28週から36週のあいだ」という窓があることだけ覚えておいてください。過ぎてしまうと、この方法は使えません。詳しい適否は、かかりつけの産科でご相談ください。

早産児や心臓・肺に病気のある赤ちゃんには、抗体の注射(パリビズマブ)という別の方法もあります。対象がQ&AのQ9に細かく決められていますので、当てはまりそうな場合は主治医にご確認ください。

11. 家族へ——見るもの、数えるもの、呼ぶとき

家庭でできることは、多くありません。特効薬がない病気なので、支えることが治療そのものです。

MSDマニュアル家庭版が家庭での治療として書いているのは、これだけです。

たいていの場合、自宅で水分を与え、ゆっくり休ませれば回復します。具合が悪い間は水分(水のような透明な水分)を少量ずつ何度も与えるとよいでしょう。

(MSDマニュアル家庭版「細気管支炎」)

そのうえで、見るものを絞ります。

① 飲めているか(いちばん確かな指標) 一回に飲んだ量、飲んだ時刻、おむつが濡れた回数。メモを取ってください。「なんとなく少ない」より「昨日は8回、今日は4回」のほうが、電話でも診察室でも一瞬で伝わります。

② 呼吸 服をめくって、**胸とおなかを直接見てください。**息を吸うたびに肋骨の間やみぞおちがへこむか。鼻の穴が開くか。呼吸が「速い」だけでなく「浅い」方向に変わっていないか。

③ 色 くちびる、口のまわり、指先。消防庁リーフレットの「くちびるの色が紫色」「顔色が明らかに悪い」は、こどものページの「顔」欄です。

④ 月齢 生後3か月未満なら、①〜③がはっきりしなくても、消防庁のリーフレットは「乳児の様子がおかしい」だけで119番の側に置いています。

やらないほうがいいことも一つ。**「ゼーゼーが小さくなったから落ち着いた」と判断しないでください。**疲れて呼吸が浅くなったときも、音は小さくなります。同じことが大人の喘息でも起きることは、気管支喘息発作の記事に書きました。

スマートフォンを手にしている 番号は、迷う前に登録しておくものです(写真はイメージです)

迷ったときの窓口は2つです。

  • #8000(こども医療電話相談)——主に休日・夜間。厚生労働省Q&Aも消防庁リーフレットも、この番号を案内しています
  • #7119(救急安心センター事業)——119番するかどうかの相談。地域によって実施状況が違います(#7119の使い方

そして、**呼吸が苦しそうなとき、色が悪いとき、呼吸が弱いとき、生後3か月未満で様子がおかしいときは、相談窓口ではなく119番です。**通報したときに何を聞かれるかは、119番通報で聞かれることにまとめてあります。

干してある洗濯もの 季節が変わっても、家庭で見るものは変わりません(写真はイメージです)

12. 書けなかったこと

いつものように、調べたけれど書けなかったことを残します。

  • **「赤ちゃんの呼吸は1分間に◯回以上なら異常」という数字。**今回参照した日本の公的資料(厚生労働省Q&A、消防庁リーフレット)にも、MSDマニュアル家庭版にも、**月齢別の呼吸数の基準値は書かれていませんでした。**数えること自体は役に立ちますが(「いつもより明らかに速い」は言えます)、何回以上で異常と線を引くことは、これらの資料からはできません。
  • 「肋骨の間がへこむ(陥没呼吸)」という言葉。MSDマニュアルプロフェッショナル版(医療者向け)には「陥没呼吸」と明記されていますが、**家庭版のほうにこの語はありません。**家庭版が書いているのは「鼻の穴を膨らませて呼吸のための筋肉をいっぱいに使います」です。記事では両方を出典を分けて書きました。
  • 日本国内でRSウイルス感染症にかかった人が年間何人いるか。定点把握の疾患なので、IDWRから分かるのは定点医療機関からの報告数であって、全国の患者総数ではありません。厚生労働省の審議会資料自身が、高齢者について「全国の発生動向は明らかでない」と書いています。本文で引いた入院の数字は、入院した人のなかの割合であって、感染した人全体のなかの割合ではありません。
  • **細気管支炎で入院する子の割合。**MSDマニュアル プロフェッショナル版は「これらの乳児のうち,2〜3%が入院を必要とする」と書いていますが、根拠として引かれているのは中国の全国調査です。日本の数字として使うことはできません。
  • **定点医療機関の数。**厚生労働省のページには「約2,000カ所」、厚生労働省の審議会資料と国立健康危機管理研究機構には「約3,000カ所」とあり、**同じ国の資料のなかで食い違っています。**本文では数を書きませんでした。
  • **「RSウイルスは9月に増える」という言い切り。**上の表のとおり、増えた年も減った年もあります。言えるのは「9月に増える年がある」までです。
  • 『救急蘇生法の指針2025(市民用)』に、病気の乳児の呼吸の見かたは書かれていません。全文を検索しましたが、「細気管支炎」「無呼吸」「陥没」「哺乳」はいずれも0件でした。指針にあるのは、本文で引いた2か所——ワクチンの一文(p.19)と、乳児の一次救命処置の一文(p.42)だけです。「呼吸が何回なら」「どうなったら」を、この指針から引くことはできません。
  • **日本小児呼吸器学会『小児呼吸器感染症診療ガイドライン2022』の中身。市販の書籍で、本文は無料公開されていません。学会の一次資料としては、無料で読める日本小児科学会の「予防すべき感染症の解説」**を使いました。
  • **細気管支炎の流行時期を、日本の資料と海外の資料で混ぜること。**MSDマニュアルの「北半球では12月から2月」、国立健康危機管理研究機構の解説ページにある「11〜1月」(本文は2004年に書かれたものがそのまま載っています)を、いまの日本の話として使うことはできません。本文では、日本の発生動向調査の実データと、2026年改訂の厚生労働省Q&A・日本小児科学会の記述だけを使いました。
  • **MSDマニュアルにある米国の入院者数(5歳未満で年間5万8千〜8万人以上)。**米国の数字なので、日本の話として使えません。
  • **加湿器、鼻吸い器、体位(縦抱きなど)の効果。**今回参照した公的資料には、これらの推奨も否定も書かれていませんでした。やってはいけないという意味ではなく、この記事の根拠では言えないということです。
  • **気管支拡張薬やステロイドが効くかどうか。**MSDマニュアル家庭版は「細気管支炎の治療における有効性には疑問があります」と書いています。家庭で判断することではないので、記事の本文には入れませんでした。

まとめ

  • 見るのは、せきの音ではありません。厚生労働省の受診の目安は2つだけです——「呼吸が苦しそう、食事や水分摂取ができない時」(RSウイルス感染症Q&A Q7)
  • 軽いほうの定義は「元気で、機嫌はよく、しっかり食べます」(MSDマニュアル家庭版)。呼吸がやや速い・鼻づまりがひどい、はまだこちら側です
  • 重いほうは「呼吸が速く、浅くなり、鼻の穴を膨らませて呼吸のための筋肉をいっぱいに使います」(同)。そして**「通常は発熱がありますが、ない場合もあります」**——熱がないことは安心材料になりません
  • **「初めは重症感はなく…ようにみえる」**と、医療者向けの教科書に書かれています(MSDマニュアル プロフェッショナル版)。元気そうに見えるのは、見落としではなく、この病気の見え方です
  • いちばん危ない形には、せきもゼーゼーもありません。「生後1か月未満の児が…非定型的な症状を呈するために診断が困難な場合があり、また突然死に繋がる無呼吸発作を起こすことがあります」(厚生労働省Q&A Q4)
  • 無呼吸が先に来ることがあります。「低月齢乳児(2カ月未満)および早産児では反復性の無呼吸発作の後,無呼吸が消失し,24〜48時間かけて,より典型的な細気管支炎の症状と徴候が現れる場合がある」(MSDマニュアル プロフェッショナル版)
  • **消防庁のリーフレットには、「生まれて3カ月未満の乳児」という年齢そのものの欄があります。**顔・胸・頭・おなかと同じ位置の見出しで、項目は「乳児の様子がおかしい」ただ一つ。症状名が一つも書かれていない欄です。おとな・高齢者のページにこの欄はありません
  • **こどもページの「胸」欄には、「激しい咳やゼーゼーして呼吸が苦しそう」と「呼吸が弱い」が並んでいます。**強い側と弱い側の両方が、すぐに119番です
  • **飲めないのは、消化の話ではなく呼吸の話です。**息が続かないと、飲みつづけられません
  • 7割は鼻かぜで終わり、3割は咳が悪化して喘鳴・呼吸困難が出ます(厚生労働省Q&A Q4)。2歳までにほぼ100%が一度は感染します(同 Q1)
  • 生後6か月以内が、いちばん重症化しやすい月齢です(同 Q1・Q5)。MSDは「生後2カ月から6カ月で発生率が最も高い」
  • 特効薬はありません(同 Q8)。だから「呼吸」と「水分」を支えることが、そのまま治療です
  • 2026年度から、妊娠28週0日〜36週6日の妊婦へのRSウイルスワクチンが定期接種になりました(同 Q6・厚生労働省 予防接種のページ)。窓は9週間です
  • 乳児は、呼吸が悪くなって心臓が止まります。「乳児では呼吸の状態が悪くなったことが原因で心停止に至ることが多いため、できるかぎり人工呼吸も組み合わせた心肺蘇生を行うことが望ましい」(『救急蘇生法の指針2025(市民用)』p.42)。大人とは順番が逆です
  • 日本の入院データでは、「1歳未満の入院患者の約1割は人工呼吸器の使用が必要」という報告があります(厚生労働省 ワクチン評価に関する小委員会 資料/2024年9月4日)。ただしこれは入院した子のなかの割合です
  • **今年はここまで、流行としては低い年です。**2026年第34週の定点当たり0.49は、2020年を除けばこの表の年で最低。それでも「これから増えない」という意味にはなりません——過去10年、第34週から第37週にかけて増えた年(2018・2019・2025年)と減った年(2021・2023年)の両方があります
  • 「毎年流行時期が変化し、地域によって異なる」(日本小児科学会)。カレンダーで身構える病気ではありません

「せきは、そんなにひどくないんです」

そのとおりかもしれません。**それでも、飲めていますか。呼吸は、速く浅くなっていませんか。生後3か月未満ではありませんか。**見るものは、その3つです。

今日そろえておけるもの

高価な道具は要りません。今日の話に直接効くのは、この3つくらいです。

  • 小児用のパルスオキシメーター — MSDマニュアルが診断の項目に「パルスオキシメトリー」を挙げています。ただし**乳児の指は小さく、成人用では正しく測れないことがあります。**数字が出ないことを「大丈夫」と読まないでください。あくまで、見た目の判断に一つ材料を足すためのものです
  • 授乳・排尿を記録できるノートやアプリ — 厚生労働省の受診の目安の半分は「食事や水分摂取ができない時」です。**その半分を数字で持っている家庭は強いです。**電話でも診察室でも、一秒で伝わります
  • アルコールの手指消毒・除菌シート — 「おもちゃ、手すりなどはこまめにアルコールや塩素系の消毒剤などで消毒し、流水・石鹸による手洗い」(厚生労働省Q&A Q6)。上の子が保育園から持ち帰る経路を、ここで細くできます

関連記事として、同じ「音が小さくなるほうが危ない」形の気管支喘息発作、機嫌の良し悪しが交互に来る乳児の腸重積症、症状が出ないまま進む高齢者の誤嚥性肺炎、呼吸の見かたそのものを扱った死戦期呼吸の見分け方、こどもの急な事故をまとめた子どもの救急5場面もあわせてご覧ください。


本記事は一般的な情報提供であり、医療診断に代わるものではありません。実際の症状については必ず医療機関にご相談ください。

参考

⚠️ 免責事項この記事の情報は一般的な救急知識の情報提供を目的としており、医療行為や医療診断に代わるものではありません。症状がある場合は必ず医療機関を受診してください。生命の危機を感じる症状は、迷わず119番に通報してください。

関連記事

「虫に刺された覚えは、ありません」——草むらに入った数日後の、高熱と発疹。傷病名は「日本紅斑熱」でした
家族を守る

「虫に刺された覚えは、ありません」——草むらに入った数日後の、高熱と発疹。傷病名は「日本紅斑熱」でした

続きを読む →
「ゆうべ、いただいたキノコを食べました」——症状が出るまでが遅いほうが、危ない。傷病名は「毒キノコによる食中毒」でした
家族を守る

「ゆうべ、いただいたキノコを食べました」——症状が出るまでが遅いほうが、危ない。傷病名は「毒キノコによる食中毒」でした

続きを読む →
「せきが止まらないだけです」——横になると、もっと苦しい。傷病名は「気管支喘息発作」でした
家族を守る

「せきが止まらないだけです」——横になると、もっと苦しい。傷病名は「気管支喘息発作」でした

続きを読む →

記事内容に誤りを発見された場合はこちらからご連絡ください(訂正依頼を選択してください)

🚑

救急のリアル 編集部

現役救命士(匿名)|救急歴20年以上

患者さんとご家族のプライバシーを守るため匿名で運営しています。 内容の正確性については、現役救命士として責任をもってお伝えします。

このブログについて →