停電した夜の頭痛と吐き気を、熱中症だと思わないでください——一酸化炭素は無色・無臭で、室内では10分で危険な濃度に届きます
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停電した夜の頭痛と吐き気を、熱中症だと思わないでください——一酸化炭素は無色・無臭で、室内では10分で危険な濃度に届きます

台風の停電で携帯発電機を屋内で使い、亡くなった事故が実際に起きています。東京都の実験では室内で運転して約10分で1,600ppm以上。厚生労働省は一酸化炭素中毒を「無意識のうちに被災するという特徴があります」と書いています。頭痛・吐き気・めまいという初期症状は、停電中の暑い家の中では熱中症と見分けがつきません。東京消防庁・消費者庁・厚生労働省の原文で、現役救急救命士が整理します。

台風が過ぎた夜、電気が止まったままの家。

エアコンが動かない。窓を開けても風がない。冷蔵庫の中身が心配で、スマホの充電も残り少ない。——こういう夜に、物置から携帯発電機を出してくる方がいます。あるいは、カセットこんろで湯を沸かす。炭を熾す。

そのどれもが、間違った場所でやると十数分で命に関わる、というのが今日の話です。

電気の消えた部屋の窓から、外の薄明かりだけが入っている 停電した家の中は、暗いだけでなく「空気が動かない」場所になります(写真はイメージです)

主な出典は、東京消防庁の「住宅で起きる一酸化炭素中毒事故に注意!」、**消費者庁・経済産業省・製品評価技術基盤機構(NITE)**の連名注意喚起「携帯発電機やポータブル電源の事故に注意!」(令和3年8月25日)および「携帯発電機・カセットこんろ・モバイルバッテリーの使用にご注意ください」(令和4年8月26日)、厚生労働省職場のあんぜんサイト・一酸化炭素中毒(CO中毒)」です。どれも誰でも読める公開資料です。

先に、3つだけ

長い記事になるので、結論を先に置きます。

  1. **携帯発電機を屋内で使うと、約10分で「2時間吸えば死ぬ」濃度に届きます。**消費者庁の資料に載っている東京都の実験結果です。「窓を少し開けているから大丈夫」という話ではありません。
  2. **一酸化炭素中毒は、自分では気づけません。**厚生労働省は「軽度の頭痛、吐き気等からはじまり、その後、昏倒、致命傷に至るため、無意識のうちに被災するという特徴があります」と書いています。無色・無臭で、においも色も手がかりになりません。
  3. **手がかりは「同じ部屋にいる人が、同時に具合が悪くなる」ことだけです。**東京消防庁は「一酸化炭素発生に伴う事故は複数の人が受傷することも多いため、発生件数よりも多くの人が救急搬送されています」と書いています。ひとりが頭痛を訴えたら、もうひとりに聞いてください。

以下、ひとつずつ、原文で確認していきます。

1. 症状が、停電中の熱中症とほぼ同じです

このブログでは熱中症の記事を何本も書いてきました。だからこそ、今日はその逆をお伝えします。

厚生労働省の「職場のあんぜんサイト」は、一酸化炭素中毒をこう説明しています。

一酸化炭素中毒は、軽度の頭痛、吐き気等からはじまり、その後、昏倒、致命傷に至るため、無意識のうちに被災するという特徴があります。

頭痛。吐き気。——停電した真夏の家の中でこの2つが出たとき、多くの方がまず疑うのは熱中症だと思います。実際、熱中症の応急手当でも、初期に出る症状として頭痛や吐き気を挙げています。暑い、エアコンが止まっている、水も十分に飲んでいない。条件はそろっています。

ですが、もし原因が一酸化炭素だった場合、**やるべきことは正反対になります。**熱中症なら「涼しい室内へ移す」。一酸化炭素中毒なら「その室内から出す」。同じ部屋にとどまっている限り、吸い続けることになるからです。

逆光の窓辺で、カーテンごしの窓に両手をのばしている人のシルエット 「暑いから閉めきる」と「暑いから開ける」が、この場面では結果を分けます(写真はイメージです)

はっきり書いておきますが、**症状だけで一酸化炭素中毒と熱中症を見分ける方法は、今回確認したどの公的資料にも書かれていません。**私も現場で、症状の並びだけから中毒を言い当てられるとは思っていません。

見分けるのではなく、**場面で判断します。**火を使う道具、エンジンのついた道具、炭を、屋根のある場所で動かしていたかどうか。それがイエスなら、症状が何であれ、まず外に出す。これが唯一、家庭でできる切り分けです。

2. なぜ気づけないのか——無色・無臭で、しかも重さが空気とほぼ同じ

東京消防庁のページは、冒頭でこう書いています。

一酸化炭素は、無色・無臭のため、とても気付きにくい、人体に有毒な気体です。濃度によっては、死に至る危険性があることから、十分な注意が必要です。

厚生労働省の説明は、もう一歩踏み込んでいます。

一酸化炭素は不完全燃焼状態で炭素化合物が燃焼する際に発生し、無色・無臭で、その存在が感知しにくい気体ですが、空気とほぼ同じ重さ(比重(空気を1としたときの重さ):0.967)で、強い毒性を有しています。

空気とほぼ同じ重さ、という一文が大事です。

ガス漏れの話でよく聞く「低いところにたまる」「天井にたまる」は、一酸化炭素には当てはまりません。比重0.967は、ほぼ空気そのものです。つまり、部屋の中に均一に広がっていくと考えるのが妥当で、「床に伏せていれば大丈夫」も「上のほうだけ危ない」もありません。

そして、体の中で起きていることについては、こう書かれています。

一酸化炭素は、赤血球中のヘモグロビンと結合しやすく、このため一酸化炭素を吸入すると血液の酸素運搬能力が下がることにより一酸化炭素中毒が起きます。

肺は普通に動いています。息も普通にできます。運んでいる荷物のほうが酸素と入れ替わってしまうので、苦しさが「息苦しさ」として出るとは限らない。ここが、窒息や喘息と決定的に違うところです。

3. 数字——室内で10分、1,600ppm

ここからが、この記事でいちばん覚えて帰っていただきたい部分です。

消費者庁・経済産業省・NITEが令和3年8月25日に出した注意喚起には、こう書かれています。

発電機の排気ガスには、毒性の強い一酸化炭素が多く含まれており、その毒性は、空気中の一酸化炭素濃度が1,600ppmだった場合、20分間の吸入で頭痛・めまい・吐き気の中毒症状が現れ、2時間の吸入で死に至ります。

そして、そのすぐあとに、実験結果が続きます。

東京都による実験では、家庭用の携帯発電機について室内で運転したところ、一酸化炭素濃度は10 分程度で1,600ppm 以上に達しました

路上に置かれた小型のエンジン式発電機(モノクロ写真) 外で使うために作られた機械です。屋根と壁の内側に持ち込んだ時点で、設計の前提から外れます(写真はイメージです)

順番に読むと、こうなります。

  • 10分——室内で発電機を回すと、1,600ppmに届く
  • その20分後——頭痛・めまい・吐き気が出る
  • 2時間——死に至る濃度

つまり、症状が出た時点で、すでに30分ほど吸っているという計算です。「気分が悪くなったら止めればいい」という運用が成り立たない理由が、この時間軸にあります。

翌年(令和4年8月26日)の注意喚起には、さらに濃い濃度についての注記もあります。

※一酸化炭素濃度3200PPM では、30 分で死亡に至る。

この実験の出典は、東京都「東京くらしWEB」に掲載された「発電機・木炭等による一酸化炭素中毒の危険性」(平成23年11月14日公表)です。6畳程度の室内で行われたもので、木炭・練炭についても測定されており、こちらは800ppm以上に達したこと、換気扇で強制換気をすれば100ppm以下まで下げられたことが報告されています。

「炭なら発電機より安全」ではありません。桁がひとつ違うだけで、どちらも閉めきった部屋では危険域です。

4. 実際に、災害の「あと」に起きています

これは机上の危険ではありません。消費者庁の資料には、2件の事故が具体的に載っています。

1件目(令和4年8月26日付 注意喚起 参考1より)

事故発生年月日 2018 年9月8日(北海道、50 歳代・男性、死亡)※北海道胆振東部地震発生後事故 【事故の内容】一酸化炭素中毒により1名が死亡し、現場に家庭用の携帯発電機があった。 【事故の原因】…停電時に携帯発電機を換気の不十分な屋内で使用したため、排ガスが滞留し、一酸化炭素濃度が上昇して事故に至ったものと考えられる。

2件目

事故発生年月日 2020 年9月7日(鹿児島県、1名死亡、2名重症)※令和2年台風10 号発生後事故 【事故の内容】一酸化炭素中毒で1名が死亡、2名が重症を負い、現場に家庭用の携帯発電機があった。

2件とも、地震・台風という災害を生き延びたあとの、停電中の出来事です。日付を見てください。9月8日と9月7日。ちょうど今から2週間ほど先の時期にあたります。

そして2件目は、1名死亡・2名重症。ひとりが倒れる事故ではなく、その場にいた家族がまとめて倒れる事故だということが、この数字に表れています。

窓ガラスごしに、雲の広がる空が見えている 停電が起きるのは、たいてい風と雨が過ぎたあとの時間帯です(写真はイメージです)

5. 家庭で起きているのは、発電機だけではありません

東京消防庁の集計は、住宅で起きたぶんに絞ったものです。

令和2年から令和6年までの過去5年間で、住宅、共同住宅において30件の一酸化炭素中毒事故が発生しています。

(東京都のうち稲城市、島しょ地区を除く地域。自損を除く)

発生要因については、こう書かれています。

住宅、共同住宅における一酸化炭素の発生要因別では、七輪・火鉢や囲炉裏などの炭を使用するものや調理器具、暖房器具が多くなっています

そして、事故防止のポイントのひとつが、これです。

発動発電機やバーベキュー用こんろなど、屋外での使用が想定されている火気器具等は、屋内では使用しないなど、火気設備・器具の使用方法を守りましょう。

屋外のレンガづくりのグリルで、炭の上に炎が上がっている 「外で焼く道具」を、屋根の下に持ち込むところから事故が始まります(写真はイメージです)

バーベキュー用こんろが名指しされています。夏の家庭にいちばん近い道具です。ベランダ、ガレージ、玄関の土間、テントの中——「外だから大丈夫」と思われがちな場所が、実は屋根と壁に囲まれていることは珍しくありません。

NITEも、テントについて別に注意喚起を出しており、消費者庁の資料には次の一文があります。

屋外であっても、自動車内やテント内で使用すると屋内と同等以上の危険性があります。

**「屋内と同等以上」**という書き方です。車中泊の車内も同じ扱いになります(車中泊そのもののリスクは災害時の車中泊とエコノミークラス症候群にまとめてあります)。

6. 具合が悪くなった人がいたら——順番があります

ここからは、救急救命士としての整理です。

(1)まず、自分が入らない

『救急蘇生法の指針2025(市民用)』の一次救命処置は、手順1「周囲の安全を確認する」から始まります。

誰かが突然倒れるところを目撃したり、倒れているところを発見した場合は、まず周囲の状況が安全かどうかを確認します。車の往来がある、室内に煙がたち込めているなどの状況であれば、それぞれに応じて安全を確保しましょう。傷病者を助ける前に、自分自身の安全を確保することを優先してください。

一酸化炭素は、煙と違って見えません。だからこそ、「発電機や炭を使っていた部屋で人が倒れている」という情報が、目に見える煙の代わりになります。その部屋に入って一緒に倒れれば、通報できる人がゼロになります。

(2)窓とドアを開け、外の空気の中へ運ぶ

東京消防庁が繰り返し書いているのは、換気です。

火気設備・器具を使用中に、少しでも異常を感じたら使用を中止するとともに、十分な換気を行いましょう。

キッチンの天井から吊り下げられたレンジフード(換気扇) 換気扇は「においを取る道具」ではなく、空気を入れ替える道具です(写真はイメージです)

動かせるなら、屋外の風の通る場所へ。動かせないなら、まず窓・ドアを全部開ける。火の元(発電機・こんろ・炭)を止める。

(3)119番通報する

「一酸化炭素中毒かもしれない」と、その言葉で伝えてください。何を使っていたか(発電機・炭・こんろ・ストーブ)と、同じ部屋に何人いたかは、必ず聞かれます。何を聞かれるかの全体像は119番通報、電話に出た瞬間に聞かれる7つのことに書きました。

反応がなく、普段どおりの呼吸がないなら、安全な場所へ出したうえで胸骨圧迫です。倒れた直後のしゃくりあげるような呼吸を「呼吸あり」と数えないでください(その呼吸、本当に呼吸ですか)。

暗闇の中で、手に持ったスマートフォンの画面だけが光っている 部屋に入る前でも、通報だけは今すぐできます(写真はイメージです)

(4)パルスオキシメーターの数字を、根拠にしないでください

コロナ以降、ご家庭にパルスオキシメーターがある方が増えました。ここは注意が必要です。

日本呼吸器学会の『Q&A パルスオキシメータハンドブック』には、こう書かれています。

SpO₂ が正常でも生体における低酸素状態は生じることがあり、臓器の血流量低下、貧血、異常ヘモグロビンの存在する場合などがあります。

主な異常ヘモグロビンには一酸化炭素中毒による一酸化炭素ヘモグロビン(CO-Hb)や…(中略)…これらの異常ヘモグロビンが存在するとパルスオキシメータによるSpO₂ の測定に誤差を生じます。SpO₂ の値のみでなく、動脈血ガス分析も必要になります。

学会が書いているのは「誤差を生じる」「SpO₂の値のみでなく動脈血ガス分析も必要」までです。具体的にどちらへ何%ずれるかは、この記述からは読み取れません。

家庭で使うぶんには、こう理解しておけば十分だと思います。**一酸化炭素中毒が疑われる場面では、パルスオキシメーターの数字は「大丈夫」の根拠にならない。**正常値が出ても、それは安心材料ではありません。SpO2そのものの読み方は施設から「酸素の値が下がっています」と電話がきたら1週間、食べられていないにまとめてあります。

7. 搬送された人の半分以上が、入院しています

東京消防庁の集計には、重症度も出ています。

令和2年から令和6年までの過去5年間で、住宅、共同住宅において一酸化炭素中毒により救急搬送された人のうち約半数以上が、入院を要する中等症以上と診断されています

救急搬送のうち中等症以上が半数を超える事故種別は、そう多くありません。この事故は「運ばれたけれど帰された」で済みにくい、ということです。

事故事例も3件、そのまま載っています。

自宅の居室内で火鉢を使用し暖をとっていたところ、意識が朦朧としているのを家族が発見した(70代 重症)。

七輪及び木炭を使用して料理していたところ、気分が悪くなり倒れた。さらに、同じ室内にいた娘も具合が悪くなった(80代 重篤 50代 重症)

石油ファンヒーター付近で2時間近く作業していると頭痛を発症し、母親が救急要請した(20代 重症)

2件目を読み直してください。**80代が重篤、同じ部屋にいた50代の娘さんが重症。**冒頭に書いた「同じ部屋にいる人が、同時に具合が悪くなる」が、そのまま記録に残っています。

3件目も示唆的です。**2時間近く作業していて、出たのは頭痛だけ。**それでも重症です。「まだ頭が痛いだけだから」は、この事故では通用しません。

白くなりかけた炭が、下から赤く熾っている 炎が見えなくなった炭は、燃えていないわけではありません(写真はイメージです)

8. 季節について、正直に書いておきます

ここは、都合よく書かないでおきます。

東京消防庁の月別集計では、1月が8件と最も多く、次いで12月が6件です。住宅の一酸化炭素中毒事故そのものは、暖房と鍋の季節に集中しています。「8月に多い」というデータは、今回確認した資料にはありません。

フローリングの部屋に置かれた扇風機。電源コードが床にのびている 電気が止まると、いちばん先に止まるのは風です(写真はイメージです)

それでも8月に書く理由は、消費者庁の資料が示している通りです。**災害による停電は、台風の季節に起きます。**先に引いた死亡事故の2件は、9月7日と9月8日。消費者庁の注意喚起そのものが、毎年8月下旬、防災の日(9月1日)に合わせて出されています。

9月1日は防災の日。台風等に伴う停電の際に役立つ携帯発電機やカセットこんろ、モバイルバッテリーなどの防災用品は、使い方を誤れば重大な事故に繋がります。この機に、改めて正しい使用方法の確認をお願いします。(令和4年8月26日 消費者庁ほか)

つまり、発電機を買うのも、しまってある発電機を思い出すのも、いまの時期なのです。停電前の備え全般は台風は来るとわかっている災害に、在宅で医療機器を使っている方の停電対策は停電と在宅医療機器にまとめてあります。

9. 備えるなら、警報器という選択肢があります

東京消防庁の「事故防止のポイント」の最後には、こう書かれています。

一酸化炭素は、無色・無臭のため、とても気付きにくい気体です。一酸化炭素を感知する警報器を設置することも早期発見に有効です。

住宅用火災警報器(煙・熱を感知するもの)とは別の製品です。混同されやすいので、購入される方は「一酸化炭素」の文字を確認してください。

なお、東京消防庁が書いているのは「設置することも早期発見に有効です」までで、**設置義務でも、全家庭への推奨でもありません。**発電機やカセットこんろ、炭を家に置いている方の選択肢のひとつ、という位置づけで受け取っていただくのが正確だと思います。

天井に取り付けられた、円形の白い警報器 火災警報器とは別に、一酸化炭素を感知する製品があります(写真はイメージです)

この記事で「書けなかったこと」

いつものように、確認できなかったことを正直に置いておきます。

  • **一酸化炭素中毒と熱中症を、症状から見分ける方法。**今回確認した東京消防庁・厚生労働省・消費者庁のどの資料にも、鑑別の手順は書かれていません。本文に書いたとおり「症状ではなく場面で判断する」までが限界です。
  • **『救急蘇生法の指針2025(市民用)』の一酸化炭素中毒への対応。**指針の本文に「一酸化炭素」という語は見当たりませんでした。今回引用したのは一次救命処置の手順1(周囲の安全確認)だけで、それ以上を指針から読み取ることはしていません。
  • **「唇や皮膚が鮮やかな赤になる」という所見。**教科書的に語られることがありますが、今回確認した国内の一般向け公的資料には記載がありませんでした。家庭で色を見て判断する話にはしていません。
  • 一酸化炭素中毒による全国の死亡者数・救急搬送人員。東京消防庁の数字は東京都の一部地域における住宅の事故に限られたものです。全国集計は今回見つけられませんでした。
  • **パルスオキシメーターの値が具体的にどうずれるか。**学会の記述は「誤差を生じる」までで、方向や幅は書かれていません。
  • **窓を何cm開ければ安全か、換気扇を回せば発電機を屋内で使ってよいか。**どの資料も「屋内では絶対に使用しない」で、安全な屋内使用の条件は示していません。

まとめ

3行まとめ:

  • **携帯発電機は、屋内・車内・テント内では絶対に使わない。**東京都の実験では、室内で約10分で1,600ppm以上(=2時間で死に至る濃度)。「換気しながらなら」という条件つきの許可を、どの公的資料も出していません
  • **一酸化炭素中毒は、自分では気づけません。**厚生労働省は「無意識のうちに被災するという特徴があります」と書いています。無色・無臭で、比重は空気とほぼ同じ(0.967)。低い姿勢も高い姿勢も逃げ場になりません
  • **手がかりは「同室の人が同時に具合が悪くなる」こと。**東京消防庁の事故事例には、80代が重篤・同じ部屋の50代の娘が重症、という記録が残っています。ひとりが頭痛を訴えたら、隣の人に「あなたは大丈夫?」と聞いてください

停電した夜に、暑さと不安のなかで火を使う判断をするのは、たぶん誰にとっても難しいことです。だから、電気が通っている今日のうちに決めておいてください。

発電機は外。炭は外。こんろを使うなら窓を開ける。倒れている人がいる部屋には、まず窓を開けてから入る。——これだけです。

物置に発電機がある方、この夏バーベキューコンロを買った方は、この記事をご家族にそのまま送っていただければ十分です。


本記事は一般的な情報提供であり、医療診断に代わるものではありません。実際の症状については必ず医療機関にご相談ください。

参考

⚠️ 免責事項この記事の情報は一般的な救急知識の情報提供を目的としており、医療行為や医療診断に代わるものではありません。症状がある場合は必ず医療機関を受診してください。生命の危機を感じる症状は、迷わず119番に通報してください。

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