家の中や外出先で転び、頭を打つことがあります。見た目に大きな傷がなく、本人が「大丈夫」と話していても、あとから症状が出る場合があります。
この記事は実在の患者や搬送事案をもとにしたものではありません。架空の経過も作らず、家庭で頭部打撲が起きたときの観察と通報判断をまとめる一般解説です。
公開用AI生成イメージです。実際の患者や事故現場ではありません。
頭部打撲とは
頭部打撲は、転倒や衝突などで頭に外力が加わった状態です。皮膚の腫れや出血だけでなく、脳や頭蓋内に影響が及ぶ可能性があります。家庭で見た目だけから内部の状態を判断することはできません。
「こぶが小さい」「会話できる」だけで安全と決めないことが大切です。打った直後の状態、意識、呼吸、嘔吐、手足の動き、服用薬を確認します。
すぐ119番を考えるサイン
次の状態があれば、ためらわず119番
- 意識がない、反応が鈍い、会話がおかしい
- 呼吸が普段どおりでない
- けいれんしている
- 繰り返し吐く
- 片側の手足が動きにくい、顔の左右差がある
- 強い頭痛が悪化する
- 耳や鼻から血や透明な液が出る
- 出血が多く、圧迫しても止まりにくい

意識や呼吸がおかしい場合は、何度も名前を呼び続けて様子を見るより、119番へ連絡します。呼吸がない、普段どおりの呼吸でない場合は、指令員の案内に従って心肺蘇生を始めます。
119番で伝える7つのことも事前に確認できます。
起こそうとして無理に歩かせない
転倒後は、本人が恥ずかしさや不安から急いで立とうとすることがあります。首や背中も痛がる、手足にしびれがある、高い場所から落ちた場合などは、無理に動かさないでください。
首を強く曲げたり、頭を揺さぶったり、意識確認のために無理に立たせたりしません。

道路や階段など、その場にいること自体が危険なら、二次事故を避ける行動を優先します。安全に移動できないときは119番へ状況を伝え、指示を受けます。
出血があるときの対応
頭皮は血流が多く、小さな傷でも出血が目立つことがあります。清潔なガーゼや布を当て、やさしく圧迫します。ただし、骨の変形が見える、異物が刺さっている、強い痛みがある場所を無理に押さえません。

傷の大きさより、意識・呼吸・神経症状を優先して見ます。出血が止まっても、反応がおかしい場合は緊急です。




